業務を支援するデータ変換ツールの開発

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とあるご紹介で、社内のシステムを変えた際に、業務に一部支障があるとのことでご相談を受けました。
前まで使っていたシステムソフトにあった「便利な機能」がシステムを変えたことで実現できなくなった、と。

これまで、システムから業務に使う帳票やデータを出力して使えていましたが、新システムではCSVファイルのダウンロード機能しかない。
ダウンロードしたファイルをエクセルで開き、編集したり集計したりすれば欲しい情報(印刷用の資料作成)はできるのですが、これまで以上に事務作業や編集作業が掛かり、また毎度同じような作業が必要になっていました。
担当さんが変わると、その加工手順やスキルによってはエクセル編集の手ほどきからしなくてはなりません。

日々の業務における時間損失や今まで以上の負担を考え、便利なツールが欲しい、というご相談でした。
これこそ、ITが得意とするところです。

構成や作り方に幾つかパターンがあり、それぞれメリット・デメリットもあります。
まずはパターンとそれぞれのデメリットを表記した概算価格表を提案としてご提示しました。

(1)エクセルのマクロプログラムとしてご提供。
   グループでの利用には向かない。
   利用端末に必ずエクセルが必要。
   あまり大きなデータは性能的にも扱いにくい。
   エクセルバージョンなどにも左右されるため、長期に渡り使える保証はない。
   制約も多いが安価に構築できる。

(2)専用アプリケーション(exe)としてご提供。
   グループでの利用には向かない。(運用ルール次第)
   大きなデータも扱えるし、仕様変更や追加にも対応しやすい。
   同一アプリを長期利用したい場合に向いている。
   エクセルに比べて割高。

(3)WEB型システムのご提供。
   WEBブラウザで操作し、複数者利用を前提に作るためグループでの利用が可能。
   データの取り扱い量の制約はない。
   同一アプリを長期利用したい場合に向いている。
   設計も複雑になり、一番割高。

結果として、今回はグループでの利用は必要ないだろうとのことで真ん中プランでご依頼でした。
当初お聞きしていたのは印刷帳票3種とエクセルファイル2ファイルの生成でしたが、
最終的に帳票を1つ減らしましたので最終のお見積ののち、作業を頂きました。

ITは慣れれば慣れるほど「当たり前」になりますが、環境の変化や不具合で急に「当たり前のことができなくなった」時に、いかに便利だったかを痛感するという声をよくお聞きします。

今現在、データ解析や整理が本業ではないのに、PCに噛り付きルーチンワーク的な編集作業に時間を費やしている方がいれば、”これはITで楽にならないのだろうか?”と考えてみてください。
“毎日この作業から解放されると、さらに違うことができるのになぁ”そう思える作業はもしかしたらITにやってもらう事ができるかもしれませんよ。