VPNによるプライベート通信の構築
「会社の(ネットワーク環境の)中にある電子資産(資料やシステム)を外部で使えたらいいなぁ。」
そんな事、思ったことありませんか?
今やネットワークによる情報の取得や仕事や組織運営においてシステムや電子資料は欠かせないもの。
でも、「内部で使用しているものを外部でも使う」のは色々と敷居が高そう・・・と諦めていないでしょうか?
そんなお悩みはVPN(Virtual Private Network)を用意することで解決できるかもしれません。
たとえばこんな事例というものを3つ程あげてみましょう。
(1)個人で仕事をしているケース
自宅のPC環境にVPNを導入することで下記のような事が可能になります。
・インターネットを経由しつつ、外部から”まるで自宅のPCにアクセスするかのように”
安全(通信暗号化等)にアクセスすることができます。
・設定次第で、PCのほか、iPadなどの情報端末からも自宅内PCにアクセスが可能ですので
客先に見せる資料などを「忘れた」という事がなくなります。
(2)3拠点の事務所や工場を持っている。メールなど、必要に応じて各拠点には
それぞれインターネットを用意しているが、資料の共有などはメールが中心であり、
送付忘れや各所で別々に同一資料を更新するなど、当初に考えていた程便利とは思えない。
→各拠点で用意したインターネット環境はそのままにして、
VPNにより擬似的な同一ネットワークとして接続する事ができます。
会社で共通の資料はいちいちメール送付する事なく、同一のファイルを編集させる事もできます。
顧客情報や業務の管理情報など、電子資料化したものを一元管理することができます。
情報の精度が上がることで、「期待していた利便」を取り戻すことができます。
(3)ある組織運営において、あまり外部公開されているサービスを使ったやりとりをしたくないため
システムやスマートフォンなどの活用を考えてみるものの躊躇している。
→VPNを使えば掲示板などでの意見交換や情報伝達・連絡などを
PC、スマートフォン含めプライベートなネットワークで運営することが可能です。
プライベートネットワーク内に掲示板サーバなどを設置すれば、
インターネットとは完全に切り離されたネットワーク内だけでやりとりが可能です。
最近、仕事の延長線上・・・というより脱線したところの部分で、(3)に該当するケースとして、開発拠点が離れている中で、共通のデータベースを使いたいが、業務開発環境をインターネットに繋げたくない、という事情があり、作業内有志でVPNについて整理・設定実証を行いました。
使ってみると、大変便利!
実際にwindowsPC、macbook、iPhone、androidに同じVPN設定を施し、プライベートネットワーク内に設置したデータベースにアクセスして動作させてみました。
また、windowsの操作で便利なリモートデスクトップも、ローカルIP(192.168.x.x等)で接続でき、ネット公開状態に比べてはるかに安全な環境になりました。
開発中のiPhone向け業務アプリについては、これまでお客様にはモックアップだけでデモ・レビューをしておりましたが、これからはVPN先のデータベースに繋ぐことで、進行中のプログラムを実際に動かしながらレビューや議論ができそうです。
知っていれば得をする。知っていれば便利になる。
情報(IT)に関してのお悩みは身近なプロに相談してみてください。