システム相談
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セキュリティソフト(気がつけば9月)
8月は帰省やレジャー、そもそも暑くて動く気が無くなってたりと色々大変(?)な時期でもあり、PCの整理(データクリーン&廃棄手配)のご依頼相談や管理しているHPの更新程度で過ごしておりました。
さて9月。小規模の会社様で
「ウィルスセキュリティソフトの更新が来たけど、更新料が凄い。こんなもんなの?」
との問い合わせ(知人経由)。
状況は下記です。
・事務方や実務で20台程度のPC利用中
・ファイル共有のみの利用でwindowsサーバが導入されている
・ITの担当が専任、兼任とも不在(担当できる人が居ない)
・前回担当した会社の斡旋で某社製の統合管理セキュリティソフトを導入している
まずは実地検証前に回答ご担当窓口を立てて貰い、なるべく状況を詳しくメールヒアリングします。
・前回担当した会社とのやり取りは誰がしたか?
→はっきりしない(悪い言い方をすれば「言い値丸投げ」)
・統合ソフトが入っているが管理運用しているか?
→クライアントの状況を逐次サーバにある統合ソフトで管理・監視ができる仕組があるが誰も管理していない。
・メールは使っているか?
→事務方に外部用メールアドレスはあるが実務利用者に個人アドレスは無い
・ウィルスパターンの更新タイミングやネット利用ポリシーは有るか?
→ない。分からない。必要無ければネットに繋いでいない実務担当も居る。
では、ということで選定のソフト2種(フリーと廉価有償)の紹介とメリットデメリット、サーバの管理ソフトのアンインストール作業、PC1台の旧ソフトのアンインストール&新ソフトインストール作業とその他PC向けのインストール手順作成を見積しました。何を選んだら良いか?がキモでも有るので、概算のご提案時にはソフト名までは書きません。
元々セキュリティにそれほどご興味や必要性を感じていないお客様ですから、こちらがゴリ推ししたところで中々響くものではありませんので気長に待つ事にします。
ソフトやPCについて、調べるのが面倒だからこそ専門家に頼って任せる、これはまず失敗しない第一歩。
ただ、コスト面やサービス面に不安を感じたら自社側に立って審査してくれるカウンター役を立てる事も大事ですね。
ネットワーク不調に関する調査と整理のご依頼
ご紹介頂いたある会社様の社内ネットワーク不調に関する調査対応を行っておりました。
・業社に言われるがままIP電話を導入したらノイズがひどく、時折切れる。
・解消させるには更に高価な機器を3、4台導入する必要があると提案されているが、
そもそも会社サイズに見合っているのか、提案自体が適正かどうかも含め不安がある
書類作成業務でPCを使ったり調べ物にネットワークを使うため環境はありますが、IT担当もおらず外部からの提案の言いなり状態にあるようです。
何度かの提案を経て、高額な”IT設備投資”にいよいよ疑問が出てきて、一度第3者視点で点検・整理してほしいとのお話でした。
本来はネットを通じたリモート業務(HP作成やシステム開発など)を中心としておりますが、「隙間時間でOK」、「時間掛かることも許容」との話でしたのでご依頼を受けました。
同業界他者のお仕事を批判は出来ませんが、お客様が現状受けている提案に不満を持っている以上、フィットギャップが出来ていない状況であることはわかります。
まずは現状環境の整理・調査を行い、出ている提案と照らして、”過剰”とお客様が感じている部分のメリットや効果をまとめ、それらが必要ない(リスクにならない)のであれば「製品レベルや構成を変えることでコストダウンや手間を落とすことは可能」とのレポートを提出しました。
その後、実務的にも機器見直しや設定のご相談を継続して頂き、対応・相談役として利用頂いております。
あまりマメに通えないので、「即やって、即解決して」というお話は難しいのですが、小さい規模のお客様で「業務にITは欠かせないけど、専門家では無いし、今後もITを詳しくなろうとは思っていない。ただ、困った時にどうしよう?」というお客様は沢山いらっしゃるのだろうな、と思います。
・ネットがなんか遅い
・PCの調子がイマイチ
・色々見直したいんだけど、どこに相談すれば良いかわからない
上記の様な漠然としたお悩みをお抱えの方は、一度お知り合いを通じて「ITのプロ」に相談されることをお勧め致します。
また、提案・お見積にご不安がある場合にも、御社立場での資料審査を請けて頂く(セカンドオピニオンですね)のも有用かと思います。
VPNによるプライベート通信の構築
「会社の(ネットワーク環境の)中にある電子資産(資料やシステム)を外部で使えたらいいなぁ。」
そんな事、思ったことありませんか?
今やネットワークによる情報の取得や仕事や組織運営においてシステムや電子資料は欠かせないもの。
でも、「内部で使用しているものを外部でも使う」のは色々と敷居が高そう・・・と諦めていないでしょうか?
そんなお悩みはVPN(Virtual Private Network)を用意することで解決できるかもしれません。
たとえばこんな事例というものを3つ程あげてみましょう。
(1)個人で仕事をしているケース
自宅のPC環境にVPNを導入することで下記のような事が可能になります。
・インターネットを経由しつつ、外部から”まるで自宅のPCにアクセスするかのように”
安全(通信暗号化等)にアクセスすることができます。
・設定次第で、PCのほか、iPadなどの情報端末からも自宅内PCにアクセスが可能ですので
客先に見せる資料などを「忘れた」という事がなくなります。
(2)3拠点の事務所や工場を持っている。メールなど、必要に応じて各拠点には
それぞれインターネットを用意しているが、資料の共有などはメールが中心であり、
送付忘れや各所で別々に同一資料を更新するなど、当初に考えていた程便利とは思えない。
→各拠点で用意したインターネット環境はそのままにして、
VPNにより擬似的な同一ネットワークとして接続する事ができます。
会社で共通の資料はいちいちメール送付する事なく、同一のファイルを編集させる事もできます。
顧客情報や業務の管理情報など、電子資料化したものを一元管理することができます。
情報の精度が上がることで、「期待していた利便」を取り戻すことができます。
(3)ある組織運営において、あまり外部公開されているサービスを使ったやりとりをしたくないため
システムやスマートフォンなどの活用を考えてみるものの躊躇している。
→VPNを使えば掲示板などでの意見交換や情報伝達・連絡などを
PC、スマートフォン含めプライベートなネットワークで運営することが可能です。
プライベートネットワーク内に掲示板サーバなどを設置すれば、
インターネットとは完全に切り離されたネットワーク内だけでやりとりが可能です。
最近、仕事の延長線上・・・というより脱線したところの部分で、(3)に該当するケースとして、開発拠点が離れている中で、共通のデータベースを使いたいが、業務開発環境をインターネットに繋げたくない、という事情があり、作業内有志でVPNについて整理・設定実証を行いました。
使ってみると、大変便利!
実際にwindowsPC、macbook、iPhone、androidに同じVPN設定を施し、プライベートネットワーク内に設置したデータベースにアクセスして動作させてみました。
また、windowsの操作で便利なリモートデスクトップも、ローカルIP(192.168.x.x等)で接続でき、ネット公開状態に比べてはるかに安全な環境になりました。
開発中のiPhone向け業務アプリについては、これまでお客様にはモックアップだけでデモ・レビューをしておりましたが、これからはVPN先のデータベースに繋ぐことで、進行中のプログラムを実際に動かしながらレビューや議論ができそうです。
知っていれば得をする。知っていれば便利になる。
情報(IT)に関してのお悩みは身近なプロに相談してみてください。